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 PEGってなーに

胃ろう(PEG)ケア はじめの一歩 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2675.html
胃ろう(PEG)ケア はじめの一歩 http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/2675.html

【PEG(ペグ)ってなんだ?】

病気のために口から食事が取れない方が、栄養補給するひとつの方法として、PEGがあります。PEGは、内視鏡を使って、お腹から胃に通じる小さな穴を開け、ここにカテーテルを通して栄養剤や薬を注入します。
また、PEGは、カテーテルのふたを開けて、胃の中に溜まったガスなども出すことができます。
このようにPEGは、栄養剤を注入するためにつくる場合(栄養目的)と、胃や腸の中の圧を減らすためにつくる場合(減圧目的)があります。
歴史的には1822年にBeaumontが胃ろう治療したことに始まり、1875年にsydney Jonesが施行した胃瘻造設(全身麻酔、開腹下)が最初の成功例とされています。その後長年の月日を経て、1979年にGaudererとPonskyによって、開腹せずに、内視鏡下に胃ろうが施行され、PEG(percutaneous endoscopic gastrostomy)と命名されました。

【どうして胃瘻を造るの?】

栄養を十分に補給するためです。
食事が十分にできないと人間は少しずつ衰弱していきます。胃ろうを使えば、食べれない人が無理して口から食事しなくても、胃ろうから十分な栄養が補給できます。
例えば、食べるとムセたり、肺炎を繰り返している時や、長い間食欲がなくて栄養不良になってしまっている時などに胃ろうをつくります。
 下記のような場合に胃ろうをつくります。
1)のみ込みがうまくできない。
2)肺炎を繰り返す。
3)食欲がない、食事をしない。
4)食べると状態が悪くなってしまう。
5)現在の栄養療法が続けられない。
6)現在の栄養療法より、胃ろうの方が優れていると判断できる。

胃ろう適応基準
@ 必要な栄養を自発的に摂取できない
A 正常な消化管機能を有している
B 4週間以上の生命予後が見込まれる
となっており、ASPEN(米国静脈栄養学会)のガイドラインが参考にされている。

PEGの適応症例(消化器内視鏡ガイドライン第3版)
@ 嚥下・摂食障害
・脳血管障害・認知症などにより自発的に経口摂取できない
・神経・筋疾患などのため、摂食不能または困難
・頭部、顔面外傷による摂食困難
・咽喉頭、食道、胃噴門部狭窄
・食道穿孔
A 繰り返す誤嚥性肺炎
・摂食できるが誤嚥を繰り返す
・経鼻胃管留置に伴う誤嚥
B 炎症性腸疾患
・長期経腸栄養を必要とする炎症性腸疾患、とくにクローン病患者
C 減圧治療
・幽門閉塞
・上部小腸閉塞
D その他の特殊治療

PEGの絶対的禁忌と相対的禁忌(消化器内視鏡ガイドライン第3版)
《絶対的禁忌》
・通常の内視鏡検査の絶対禁忌 ・内視鏡が通過不可能な咽喉頭・食道狭窄
・胃前壁を腹壁に近接できない ・補正できない出血傾向
・消化管閉塞(減圧ドレナージ目的以外の場合)
《相対的禁忌》
・大量の腹水貯留 ・極度の肥満
・著明な肝腫大 ・胃の腫瘍性病変や急性胃粘膜病変
・横隔膜ヘルニア ・出血傾向
・妊婦 ・門脈圧亢進症
・腹膜透析 ・癌性腹膜炎
・全身状態不良 ・生命予後不良
・胃手術既往 ・説明と同意が得られない

【どうして高齢者にPEGの必要な方が多いの?】
加齢とともに、体の動きはゆっくりになってきます。それは体を動かすための筋力が衰えるからです。食べること、飲み込むことも同じです。加齢とともに歯の数が少なくなるだけではなく、食べるため、飲み込むために関わる口やのどの筋力が弱くなります。また、何かを飲み込む時、気道(空気の通り道)を閉じて、食道を開く運動を行っていますが、加齢とともにこれらの動きが弱く、ゆっくりとなり、食べ物や飲み物を口に入れてから飲み込みの反射が起こるまでの時間もゆっくりとなります。
一方、水は最も流れるスピードが速く、ペースト状、固形物になるにつれ、流れるスピードが遅くなります。食べ物が喉へ流れ込むスピードが、飲み込みの反射や動きのスピードに勝ってしまった時、閉じていない気道へ入り込んでムセてしまうのです。
高齢者では肺炎の最大の発症原因は"誤嚥"で70歳以上は誤嚥が原因の肺炎は60%に達するといわれています。
このような理由より、食事が十分にできないと少しずつ衰弱していきます。長期にわたる栄養療法には、『胃瘻(いろう)』を用いる方法が最適だと考えられています。

『注釈』
本コラムは以下の第4回HEQ*研究会学術用語委員会報告『PEGに関する用語の統一』に基づいて作成しております。
・PEGの日本語正式名称は「経皮内視鏡的胃瘻造設術」とする。
・PEGは「〜造設術」という手技のみに限定するが、便宜上造設された「胃瘻」の意味にも用いてかまわない。従って「PEG造設」という用語は正しくないが、臨床現場では許容される。
・同様に用語的には正しくないものの、PEGに関連した医療行為に「PEG〜」という語句を添えることも臨床現場では容認される。例:PEG交換、PEG栄養、PEG管理など

*HEQ(Home Health Care, Endoscopic Therapy and Quality of Life)
PEG在宅医療研究会(HEQ):http://www.heq.jp/

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