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健康の為の豆知識 |
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熱中症予防のための水分補給 |
●水分補給の方法は? 私たちのからだの半分以上は水分でできています。水を蓄えているのが筋肉ですが、高齢の方は筋肉の量が減り、十分な水分を蓄えることができません。また、人間は何もしていなくても、呼吸や皮膚から一日に1000ml の水分を失っています(これを不感蒸泄といいます)。そのため、水分補給が必要です。 1日に必要な水分量は年齢・性別・体脂肪量によっても違いますが、実測体重×(25 〜 35)ml 程度とされています(表1)。 また、夏の暑い日、お風呂に入ったり、些細なことでも脱水(からだに水が足らないこと)になることがあります。熱が出て汗をかいたり、下痢や嘔吐がつづけば、当然脱水になる確率は非常に高くなります。 ●脱水チェック こんな症状があれば脱水かもしれません。医師に相談が必要です。 □嘔吐・下痢をしている □尿回数・尿量が減っている(500ml 以下は特に注意が必要) □いつもより熱が高い □脈拍が多い(普段より1 分間に30 回以上増える。一般的に、1 分間に100 以上は頻脈) □血圧がいつもより低い □わきの下に湿り気がなく乾いている □爪をおさえて離してから、2 秒以内に赤みがもどらない □口の中に潤いがない ●知っていますか 経口補水液(表2)(ORS : Oral, Rehydration Solution) 嘔吐や下痢があり、経口摂取が困難な方が重症の脱水になった場合、病院では点滴で水分を補います。しかし、軽い脱水なら自宅でも水分補給で改善できます。 ただし、脱水の時は、水分補給と同時に塩分補給も必要なのです。そのために開発されたのが経口補水液(ORS)です。ORS は表2 のように自宅でも作成できます。 表1 水分量の考え方 必要水分量= 体重×(25 〜 35ml) 25 歳〜 55 歳: 35 ml/Kg/日 55 歳〜 65 歳: 30 ml/Kg/日 65 歳以上: 25 ml/Kg/日 表2 経口補水液(ORS) @ 水1000ml +砂糖40g(大さじ4.5 杯)+塩3g(小さじ0.5 杯)+果汁(レモン水) A グレープフルーツジュース(500ml)+水(500ml)+塩3g(小さじ0.5 杯) B トマトジュース(無塩)(300ml)+水(500ml)+砂糖40g(大さじ4.5 杯)+塩3g(小さじ0.5 杯) *一部の降圧剤(カルシウム拮抗剤)などを内服中は@のレシピをお使いください! |
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