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 C型肝炎の治療について(産経新聞(家庭と健康)より)

肝炎にはウイルスによるもの、アルコールによるもの、薬剤によるものがあり、わが国ではウイルスによるものが約80%をしめます。ウイルス性には発見された順番でA型、B型、C型、D型などがあり、C型肝炎ウイルスは1989年に発見されました。それまで原因であった肝炎のほとんどがこれに当たり、ウイルス性肝炎の約80%をしめています。

C型肝炎はC型肝炎ウイルスが血液を介して肝臓に感染すると起こります。唾液や日常生活の中での接触で感染することはまずありません。夫婦間での感染も5%以下といわれています。C型肝炎の60〜80%が慢性化します(慢性肝炎)が、初期の段階では自覚症状はありません。感染後約20〜30年で、30〜40%が肝硬変となり、この時点でも疲れやすいといった症状だけです。

肝硬変の60〜80%が肝臓がんになります。つまり、C型肝炎の治療は症状のない慢性肝炎の状態で食い止めることが大切です。
C型肝炎の治療は肝炎を沈静化させる対症療法と、C型肝炎ウイルスを排除する原因治療とがあります。対症療法には漢方製剤、ウルソデオキシコール酸、グリチルサン製剤などがあります。原因治療にはインターフェロンのみと抗ウイルス薬を併用する方法があります。インターフェロンとはウイルスに感染した時に、体内でも作られるウイルスを排除しようとする物質です。インターフェロン治療は効果的である反面、大量のインターフェロンにより、副作用としてインフルエンザ感染が起こった時のような症状(頭痛、筋肉痛、関節痛など)がほとんどの人に見られ、そのほかにも呼吸器症状、精神症状、目の症状などが現れることがあります。しかし、これらの副作用は治療の終了により治まります。

また、最近の研究でインターフェロン治療によりC型肝炎ウイルスが完全に排除できなくても、肝臓がんへの進展を抑制することが分かってきました。
以前のインターフェロン治療は、薬剤の種類が少なく、投与方法・期間が限られており、ウイルスの消失は30%程度といわれ、決して十分なものではありませんでした。
近年、新しいインターフェロンや、投与方法にもバリエーションがでてきました。また、以前は適応外であった一度インターフェロン治療の経験のある方、65歳以上の方、既に肝硬変に至っている方への治療も可能となってきています。
C型肝炎ウイルスが指摘された場合は必ず専門医にご相談下さい。ウイルスの種類や量・肝炎の程度・年齢などにより、どの種類のインターフェロンをどれだけの期間投与するとよいかを判定しています。自覚症状がないからといってほうっておくことが一番危険です。


                                 大津市民病院 消化器科 西山順博

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